狩りと初体験(長い)

20代最後の土曜日なので、はりきってもりだくさんな1日。あき竹城もとい秋も深まり師走がすぐそこまで走ってきたし、お味噌のかおりもぷんぷんするので、昼過ぎから紅葉狩りとしゃれこんだ。場所は都下の都立公園。お金持ちの方の別邸だったところらしく、コンパクトにまとまってて、ついでに人もそんなにいなくて、ゆっくりこじんまり狩れた。あんな公園が、あんなところにあったなんて、隣の駅に住んでたのに知らなんだ。赤い実をつけた木に、「南天だ」と言ったら「南天じゃないよマンリョウだよ」と通りすがりのおばさまが教えてくれた。なんでも、葉っぱの形が違うらしい。勉強になる。
狩りを済ませて、ケイタイを変える。電池がすぐなくなるようになってたし、今年も間もなくやってくる落ち着かない大晦日から元旦にかけてへの下準備もあって、テレビが見られるのにした。こそこそオールナイトニッポンを聞いてたみたいに、こそこそテレビ見るんだ。ジャニーズカウントダウン見るんだ。いつも型落ちケイタイを買っていたけど、今回はちょー最新版。ケイタイ持ち始めて初めてかも。買ったばっかりのケイタイで真央ちゃんを見ようと思ってたのに、見逃した。
そして、初体験へ。食べたいものも特にないし、何よりお腹減らないけど飲みたいと申告したら、「キャバクラ行く?」だって。そりゃうわ言のように、行ってみたい、行ってみたいとは言ってたけど、いざ誘われると、急に及び腰になる小心者の悲しいSAGA。しばらく逡巡した結果、百聞は一見にしかずで行くことに。わっくわくのでびう。モモエリみたいなage嬢わんさかいるかな?と期待に胸膨らませてのご入店。
「わお、なんかいい匂ひ〜。思ってたより内装地味だし照明明るいのね。おーい、モモエリはどこ〜??きっと、待合室的なところにいるのね。ほほん、席はここね。机の上に置いてあるセットは何だ?」(心の声)ときょろきょろしながら着席も間髪いれずに同行者よりダメ出し。女の子の分空けて座らなくちゃいけないらしい。そういうことは先に言え。モタモタしちゃってカッコ悪いじゃん。おしぼりをもらって、手を拭いたら、女の子が来席。
「見たことある感じのドレス!ポーチはダミエね。あれ?髪盛ってないしモモエリじゃない。。。。」(同上)ちょっとがっかり。気を取り直して乾杯。見たことある乾杯スタイルと膝の上のハンカチでちょっと持ち直す。全く当たり障りのないところから上手に会話を始めてくれて、聞いてくれる。30分ぐらい話したら、ご指名で行っちゃった。お店の人が女の子を呼びに来るのも、テレビで見たの同じでちょっとうれしい。次についてくれた子は、ナチュラル過ぎてビビる。ほぼすっぴんだし、衣装は普通の夏物ワンピだし、ポーチは布だし、靴もぺったんこ。「ちょっ!!これは腹黒のかおり!ふぁる肉は騙されないぞ!」(同上)最初よりも気合入れて臨む。奨学金返済が大変だから昼職と並行して夜をやってる。なんて、苦労話をしてくれた。「ふむふむ、大変なのはわかったが、おいそれとほだされるほどピュアじゃないぜ。」(同上)大変だね〜。がんばってるね〜。なんて言いながら昼職のグチに付き合う。お客が聞くスタイルもあるらしい。いろいろ聞いてると、バイトと言えば夜だからもう5年ぐらいやってると教えてくれた。彼氏の他に何年も体だけ続いている人がいるのも教えてくれた。全く奨学金を返すためだけにやってるようにしか見えないし、彼氏一筋にしか見えない。さすが、プロ。
わかったこと。女性客もたまにはいるらしい。トランプ(持参)をやる人、手品をやる人など、いろんなお客さんがいるらしい。都心の方が盛る率は高いらしく、そして店も華やからしい。わたしたちについてくれた子は、都下としては、ハズレではないらしい。モモエリ級はそうそう出会えないらしい。男の人が行く気持ちもなんとなくわかったような気がする。